◆熱変性しやすい材料への使用が容易 ウオータージェット加工のメリットの多くは、超高速の水ビームを利用した非接触加工であることに起因している。まず、水の持つ濡(ぬ)れ効果により、コンクリートのような従来の機械加工では粉塵を発生しやすい材料の加工においても粒子の飛散を抑制できる。 、硬質材では、機械加工の場合は工具と材料との接触により熱が発生し、材料自体が高熱化するが、ウオータージェットの場合は連続して衝突する水ビームが切削とともに発生する熱を逃がすことにより加工部分の高い冷却効果が得られる。実際、硬質材をアブレシブウオータージェットにより切削する場合、噴流中の研磨材と材料との衝突時に火花が発生することもあり、水の加圧時には水温上昇も見られるが、水温が100度Cを超えることはないため、熱変性しやすい材料への使用も容易である。 また、一般的な切断加工では、穴径1ミリメートル以下のノズルから水ビームを噴射するため、切断代が小さく材料の歩留まりが良いというメリットもある。
◆軟質材から硬質材まであらゆる材質を加工 ウオータージェットは、軟質材から硬質材まであらゆる材質を加工できるという特徴がある。刃物では形が崩れやすい材料でも、ウオータージェットでは噴流の衝突部分のみ削り取られるため変形しにくい。研磨材を混入して加工能力を上げたアブレシブウオータージェットでは、金属やガラス、セラミックスの加工も可能である。 アブレシブウオータージェット加工の場合では、水ビームによる非接触加工であるため、工具(主にノズル)の寿命は被切削材の材質に影響されず、発熱も抑制される。また、超高速の研磨材の衝突部分のみが削り取られ、変形も生じにくいため、炭素繊維の抜けや層間はく離が起こりにくいことから、良好な切断面が得られやすい。以上のことから、CFRPの加工方法として優れていることが言える。 ウオータージェット加工では、水ビームの材料への当て方によって、旋削・研削・ドリル加工などあらゆる加工が可能である。また、任意の位置からの加工が可能であることから、切り抜き加工も得意である。そこで、加工分野で普及が著しい5軸制御装置を導入し、ノズルの位置・姿勢および送り速度を制御することにより、一つのシステムで複雑形状の加工が可能となった。
FRP、CFRP、各種金属及び下記材料をカッティングいたします。 これ以外も対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
◆カッティング作業の一例を動画で配信 ウォータージェット加工 このページのコンテンツには、Adobe Flash Player の最新バージョンが必要です。